導入事例
Published on Jul. 21th 2026
EinScan Medixaで義肢・装具のデジタルワークフローを高度化 ― Lammert Schererの取り組み
Lammert SchererがEinScan Medixaを導入し、義肢・装具のワークフローをどのように高度化したのかをご紹介します。患者様のモビリティ向上、業務効率化、そしてデジタルによる患者ケアの実現に貢献した事例をご覧ください。
お客様について
- 会社名:Lammert Scherer GmbH
- 所在地:ドイツ
- 業種:義肢・装具・リハビリテーション
- 導入製品:EinScan Medixa
- 用途:義肢、装具、整形外科用靴、体幹装具、デジタルモデルの保存・管理
はじめに
長年にわたり、義肢・装具分野では、患者様の身体形状を取得する方法としてギプス採型が標準的に用いられてきました。しかし、リハビリテーションや整形外科製造の現場でデジタル技術の活用が進む中、業務効率や柔軟性、患者様の体験価値を向上させるため、従来の採型方法から3Dスキャンへ移行する医療機関が増えています。
ドイツのLammert Scherer GmbHは、カスタマイズされた義肢・装具ソリューションを提供する専門企業です。同社では、SHINING 3Dのハンディ型3Dスキャナーを活用し、いち早くデジタルワークフローへの移行を実現してきました。EinScan HおよびEinScan H2を長年運用した経験を経て、さらなる業務効率化と訪問診療・現場対応の強化を目的に、最新のEinScan Medixaへとアップグレードしました。

EinScan Medixa
ワイヤレスのオールインワン3Dスキャナーは、義肢装具分野に特化して設計されています。非接触かつ完全デジタルの手法により、義肢装具士は、より高い効率性・精度・操作性をもって患者ケアを提供することが可能になります。
- 義肢装具向けに最適化されたワークフロー
- 多用途かつ個別対応可能なスキャンプリセット
- モーション補正機能
- 非接触で患者にやさしい設計
課題:ギプス採型と有線機器の物理的な制約
長年にわたり、ギプス採型は患者様の身体形状を取得する標準的な手法として用いられてきました。しかし、採型材の準備や作業後の清掃に加え、完成したギプスモデルの運搬や保管など、多くの工程が日々の業務に時間と労力を要していました。
従来のギプス採型には、以下のような課題がありました。
-
- 採型の前後で準備や清掃に多くの時間がかかる
- ギプス材を使用するため、作業環境が汚れやすく、作業負荷も大きい
- ギプスモデルを物理的に保管する必要があり、長期的な管理が非効率
「以前は、義肢・装具の製作はすべてギプスを使うことから始まっていました。しかし、デジタルワークフローへ移行することで、その工程はすべて不要になります。」
- Lammert Scherer マイスター義肢装具士 Tim Unmacht 氏

サービスの提供範囲が複数のクリニックや訪問診療へと広がるにつれ、こうした課題はますます顕著になっていきました。さらに、訪問先での診療では、複数の機器を持ち運び、ケーブルを接続してセットアップする必要があるため、患者様への対応に時間を要することも課題となっていました。そのため、同社では、モバイル環境でもスムーズに運用できる、携帯性に優れたソリューションを必要としていました。
ソリューション:EinScan Medixaが実現するワイヤレスの自由度
これまでEinScan HおよびEinScan H2を活用してきた同社は、さらなる機動性とワークフローの柔軟性を実現するため、EinScan Medixaへアップグレードしました。これにより、デジタルワークフローを一層最適化し、院内だけでなく訪問診療においても、より効率的な運用が可能になりました。

モバイルケアの可能性を広げる
EinScan Medixaの最大の特長の一つは、完全ワイヤレス設計です。
外部ノートパソコンやケーブルを必要とせず、医療従事者はスキャナーの電源を入れるだけで、必要な部位をスキャンし、その場でスキャンデータを本体上で直接処理できます。


スキャンデータをデバイス上で直接処理
「Medixaを選んだ理由は、コードレスで使用できるソリューションを求めていたからです」とLammert Schererのチームは説明します。Medixaは現在、訪問サービスにおける重要なツールとなっており、医療従事者は場所を問わず高品質なデータを取得できるようになりました。
医療従事者の利便性を最大化
Lammert Schererでは、医療従事者が大きな脚や腕、手、頭部、さらには体幹部など、さまざまな身体部位の3Dデータを取得する機会が多くあります。こうした多様な用途におけるワークフローを効率化するため、EinScan Medixaには、汎用的なパラメータを備えたプリセットスキャンモードが搭載されています。これにより、医療従事者はスキャン前に設定を手動で調整する必要がなくなりました。
対象となる身体部位に応じたスキャンモードを選択するだけで、すぐにスキャンを開始できます。さらに、Medixaではユーザー自身がカスタムパラメータプロファイルを作成・保存することも可能で、日々の臨床現場のニーズに合わせてワークフローを柔軟に最適化できます。


FootStation2との連携によるシームレスなスキャンワークフロー
整形外科用カスタムシューズ部門では、MedixaがFootStation2とシームレスに連携しています。足部スキャン専用アクセサリーとして設計されたFootStation2を使用することで、チームは荷重状態における下腿部と足底を同時に取得できます。さらに、ソフトウェアが足形状を自動的に解析し、荷重位の足部形状をデジタルギプスモデルとしてリアルタイムに生成します。

義肢製作の革新
デジタルワークフローは、最新の義肢製作プロセスの効率化にも貢献しています。その一例が、新しい「Rugged Hand」の開発です。従来の製作方法に依存するのではなく、現在では患者様の形状をスキャンし、個々の患者様に合わせた専用ソケットを製作しています。これにより、超軽量かつ防水性を備えた義肢システムを実現し、伸展・屈曲の設定も高精度に調整できるようになりました。

SHINING 3Dとともに歩むデジタル化への継続的な進化
EinScan Hシリーズから現在のEinScan Medixaに至るまでの歩みを振り返り、Lammert Schererは今回のアップグレードを、ワークフロを大きく変えるものではなく、自然な進化の一環として捉えています。
このスキャナーは、日々の臨床現場で求められる高い精度と多様な用途への対応力を提供するとともに、患者様のスキャンから製造工程までを一貫して支える完全デジタルワークフローを実現します。
「私たちは常に、最適なコストパフォーマンスを追求してきました。SHININGのスキャナーは、ほとんど妥協することなく、必要としていた性能を常に提供してくれました。」
